Photo by Paweł Czerwiński on Unsplash
1年前のドラマですが、最近読んだ記事で取り上げられていたので見てみました。
Netflixで見られます。
The Social Dilemma (日本語字幕あります)
https://www.netflix.com/title/81254224
ここから先は少し内容に触れますので、まだ見ていない方、内容が気になる方は是非見てからご覧ください。
簡潔にまとめると主にFacebookやYoutubeなどSNSを中心としたサービスがユーザの注意を引きつけ過ぎることに対する批判を取り上げたドラマでしたが、大手企業でKPIを気にしながらサービス改善に取り組んだ経験がある身からすると、同じことが日本でも起きていて、その通りにマネジメントとサービス改善が行われている印象を持ちます。
ドラマの中でPinterestの担当者が、自分の子供にはPinterestを使わせたくない、というのが印象的です。EngagementなどのKPIを指標にこの数字だけを追い求めると、どうしても収益を優先した改善に終始しがちで、結果として本来的にそのユーザの生活がよくなっているかというと、必ずしもそうではないことが起きているのが今のネットサービスの現状としてあるのだろうと思います。
マネージャーに数値目標を与えれば、そのために会社を潰す必要があったとしても、彼はそれをやり遂げるだろう。
W・エドワード・デミング
Marcus Hammarberg et al カンバン仕事術より抜粋
最近読んでいたカンバンに関する本の中で出てきたデミングの言葉が思い出されて、こういう管理方法自体の見直しがどこかで求められる段階に来ているのかもしれません。
まとめ
- SNSに対する批判を取り上げたドラマでしたが、収益に直結したKPIだけを追い求める評価軸でサービス改善をし続けると思わぬ副作用が起きうるため、サービス改善にはこの観点が今後重要になるのではと思われます。